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女性から手書きの手紙をもらった男性の本音と、なぜあれほど特別に感じるのかの話

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封筒を開けた瞬間に、何かが変わった気がした

20代後半のとき、仕事でお世話になった女性から突然手紙が届いた。プロジェクトが終わったあとで、お礼の言葉が書いてあった。内容はシンプルだった。でも読みながら、なんか胸のあたりが妙に落ち着かなくなった。

LINEで同じことを言われても、たぶんあそこまでじわっとした感覚は来なかった。何がそんなに違うのか、そのときはうまく言語化できなかった。

男性にとって手書きの手紙が特別な理由

数秒でメッセージを送れる時代にあえて時間をかけて手紙を書くという行為は、それだけで受け取る側に自分は特別な存在なのかもしれないという感覚を抱かせる。

この、わざわざ、という感覚が全部を変える。メールなら5秒で書けるものを、便箋を用意して、ペンを選んで、書いては直して、封筒に入れて、切手を貼って、ポストまで歩いた。その時間と手間が全部、受け取った側に届く。言葉の内容より前に、行為そのものがメッセージになっている。

普段はクールな印象の職場の女性同僚からプロジェクト終了後に手書きのお礼の手紙をもらった男性が、メールなら「お疲れさまでした、ありがとうございました」で終わっていたかもしれないことが手紙では彼女の人柄や思いが伝わってきて、それまで業務的な関係だった彼女に対して「こんな風に周りを気遣える素敵な人なんだ」と見方が変わったという体験談が残っている。

見方が変わった、という表現が本質を突いている。相手を新しく発見する体験が、手書きの手紙から起きた。LINEでは起きなかったことが起きた。

男性が手紙をしまっておく理由

もらった手紙を捨てられない男性は多い。なんで捨てられないのかを突き詰めると、面白い心理が出てくる。

何度も読み返すという行動が起きる

手書きの手紙を受け取った男性の多くは、メールやLINEとは違い手紙には相手の気持ちがダイレクトに伝わると感じる。手紙を受け取った瞬間、多くは驚きや喜びを感じ、その後何度も読み返すという行動が起きる。

LINEのメッセージを何度も読み返す人は少ない。既読をつけて、返信して、終わり。でも手紙は部屋に残る。次の日も、来週も、そこにある。思い出したときにまた開く。その積み重ねが、相手への印象を深くしていく。物理的に残るということが、デジタルにはない効果を生んでいる。

誕生日に手書きの手紙を添えた女性が、読んだら捨てていいよと言ったら、こんなの捨てられないよと男性が答えた体験談がある。捨てられないよ、という言葉の裏に、大切にしたい、という気持ちが出ている。LINEのスクリーンショットを大切にしている男性は少ないけど、手紙を引き出しにしまっている男性はけっこういる。

字の下手うまいは関係ない、という話

字がきれいじゃないから手紙は無理、と思っている女性がいるかもしれない。でも男性側の反応を見ると、字の上手さはほぼ関係ない。むしろ一生懸命書いた痕跡が見えるほうが、気持ちが伝わる。消しゴムで消した跡、書き直した行、ゆっくり丁寧に書いた感じ。

デジタルは完璧に整った文章が届く。手書きは不完全さごと届く。その不完全さが人間らしさになって、受け取った側に温度として届く。

頻度の話が意外と大事

男性に聞くと女性から手書きの手紙をもらうと嬉しいが事あるごとにもらうのはちょっとで、誕生日とか記念日とか時々のほうがいいとのことだった。

毎週手紙が来るとプレッシャーになる、という話もある。頻度が上がると特別感が薄れる。希少性があるから特別に感じるわけで、レアな出来事だからこそ記憶に残る。誕生日、何かの節目、特別なタイミング。そういうときの一枚が一番刺さる。

この話が会話のタネとして使える場面

恋愛の話をしているとき、コミュニケーションの話をしているとき、デジタルvs アナログの話になったとき。どこからでも入れる話題で、しかも全員が自分の経験に照らし合わせられる。

もらったことある?という問いで記憶が出てくる

女性から手書きの手紙をもらったことある?という問いを男性に投げると、ある人からは必ず具体的な話が出てくる。誰から、どんなときに、どんな内容だったか。記憶が鮮明な場合が多い。LINEをもらった記憶は曖昧でも、手紙の記憶は細かいところまで残っているケースが多い。それがそのまま手紙の効果を証明している。

デジタル時代の逆張りの話として広がる

全部スマホで完結する時代に、あえてアナログを選ぶことの重さ、という話になる。なぜわざわざ手書きにするのか、という問いに、だからこそ届くものがある、という答えが返ってくる。コミュニケーションのコストを上げることで伝わるものが変わる、という話は恋愛に限らず仕事の場でも当てはまる。手紙の話から、人が何に価値を感じるかの話になっていく展開が、雑談として一番深くなる形だと思う。

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この記事を書いた人

会話のタネ編集部
日常のちょっと話したい、でも何を話せばを解決するために生まれた編集チーム。
人間観察が好きで、感情をそのままぶつけるのではなく、エンタメとして包んで伝える時代のコミュニケーション雑談のコツや話題の見つけ方を研究しています。
読んだその日から使える軽やかな会話術をお届けします。

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