鼻毛を処理していたら白い毛が混じっていて、一瞬止まった
30代半ばのある朝。鏡の前で鼻毛を整えていたら、明らかに白い毛が1本混じっていた。え、白髪は頭に一本もないのに、なんで鼻毛から?という混乱があった。
同じ体験をした人がSNSにたくさんいた。白髪は1つもないのに白い鼻毛が増えた、鼻毛抜いたら白い毛が数本混じっててびっくりした、という声が相当数あった。みんな同じところで驚いている。
白い鼻毛の正体はメラニン色素の減少、病気とは限らない
鼻毛が白く変色してしまうのは、毛の内部に含まれるメラニンという色素が減少することによって起こる現象。実は鼻毛をはじめとして体毛は初めから黒い色が付いているわけではなく、産毛のころは黒い色はなく成長するにつれて徐々にメラニンが蓄積することで少しずつ黒くなっていく。
生まれたときは全部白かった。メラニンが積み重なることで黒くなった。そのメラニンが減り始めると、また白に戻っていく。白い鼻毛は新しい変化ではなく、元の状態に戻っていくプロセス。そう考えると少しだけ見方が変わる。
鼻毛に白髪が混じる主な原因は、髪の毛と同様に加齢によるメラノサイトという色素細胞の機能低下。毛髪に色を付ける色素が作られなくなることで白髪になるが鼻毛は体毛の中でも比較的早く老化のサインが出やすい部位とされている。
頭の白髪より鼻毛の白髪が先に出ることがある理由がここにある。鼻毛は体毛の中でも早く老化のサインが出やすい。だから頭に白髪が一本もないのに鼻毛だけ白くなる、という状況が起きる。病気ではなく加齢の順番の問題。
加齢以外で白くなる原因が4つある
若くして出てきた場合や、急に増えた場合は加齢以外の原因を疑う必要がある。
ストレスが一晩で白髪を作るというのは医学的に根拠がある
強いストレスを受けるとメラノサイトがメラニンを作れなくなる。ストレスで一晩で白髪にというのも医学的にはまったくの迷信ではない。
一晩で全部白くはならないけど、強いストレスがかかった期間に生えた毛が白くなる、という現象は起きる。仕事が極端に追い詰められていた時期、心身が限界だった時期。そのタイミングと白い鼻毛の出現が重なっていたなら、ストレスが原因の可能性がある。
血行不良や栄養不足も大きな要因。鼻の中は毛細血管が密集しており喫煙やストレス、睡眠不足などによって血流が悪化すると毛根へ十分な栄養が届かなくなる。鼻は呼吸を通じて排気ガスやタバコの煙などの外部刺激を直接受けるため酸化ストレスによって細胞がダメージを受けやすい環境にある。
喫煙者は特に早く出やすい。煙を直接吸い込む鼻の環境が、酸化ストレスを受けやすい状態になっている。以前に書いた「鼻毛極太」の記事でも触れたように、鼻は空気の汚れに最初にさらされる場所で、その影響が色にも出てくる。
栄養不足がダイレクトに影響する
ビタミンB12、鉄分、亜鉛などが不足していないか要注意。
メラニンを作る材料となる栄養素が不足すると、白くなりやすい。ビタミンB12は肉、魚、卵、乳製品に多く含まれる。ベジタリアンやビーガンは不足しやすい栄養素で、食生活と鼻毛の色が繋がっている。
ダイエット中に極端に食事を減らした時期に白い鼻毛が増えた、という話を聞いたことがある。体の優先順位として毛の色素より大事なことが多いから、栄養が足りないと真っ先に色素生成が後回しになる。
病気が原因の場合もある、という話
加齢でもなく、ストレスでもなく、栄養でもない場合は病気の可能性も出てくる。
甲状腺機能低下症と白髪の関係
甲状腺の機能が低下して起きる病気で甲状腺ホルモンの分泌が低下するとホルモンバランスが乱れ結果鼻毛の白髪に繋がってしまう。
甲状腺ホルモンはメラニン生成にも関わっている。分泌が低下すると、体のあちこちで代謝が落ちて、色素生成も影響を受ける。他の症状として、疲れやすい、体重が増えやすい、寒がりになる、というものがあって、これらと組み合わさって出てきている場合は検査が必要になる。
小柳・原田病はメラニン色素の細胞を異物と誤認して防衛反応を起こす病気で両目に網膜剥離を起こすこともあり皮膚の白斑や白髪、脱毛を引き起こすことがある。
メラニン細胞を免疫が攻撃してしまう病気。20代から40代の女性に多い。急に白い毛が増えた、皮膚に白い斑点が出てきた、目の見え方が変わった、という複数のサインが出ている場合は皮膚科か眼科に相談が必要。
白い鼻毛を抜いてはいけない、という話を知っておく
白い鼻毛を見つけたとき、抜きたくなる気持ちはわかる。でもこれも前回の記事と同じで、抜くことのリスクがある。
鼻毛を根元から抜くと毛穴に小さな傷ができて細菌が侵入しやすくなる。鼻の中には脳に近い血管が通っていて鼻の中の感染が脳に波及する危険性がゼロではないとされている。
白くなっているから目立つ、だからと言って抜くのは逆効果。カットで対処するのが正解。白い毛も黒い毛も、処理の方法は変わらない。
この話が会話で刺さるシーン
白い鼻毛が出てきた話は言い出しにくいようで、話し始めると共感が集まりやすい。
頭の白髪より鼻毛が先に白くなるという逆転の話
頭の白髪は一本もないのに鼻毛だけ白くなったという話、聞いたことある?という問いを投げると、ある、という反応が思ったより多く返ってくる。鼻毛が早く老化サインを出す部位、という話を続けると、なるほど、という反応になる。体の中で老化の順番が決まっていて、鼻毛が早番だった、という解釈はちょっと笑えて、でもリアル。
ストレスと白髪の話が記憶に残る
強いストレスがかかった時期に生えた毛が白くなる、というのは医学的に根拠がある話。一晩で真っ白はさすがに誇張だけど、まったくの嘘でもない、という微妙なラインが話題として面白い。自分の白い毛はいつ頃から出てきたか、あのときはちょうど仕事が追い詰められていたな、という記憶と照らし合わせる人が出てくる。体の話が人生の記憶の話になる展開。

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