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あたりめの食べすぎで何が起きる?胃が膨らむ仕組みと体臭の話

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深夜に袋を空にしてから、胃がおかしくなった夜

仕事が遅くなって、帰り道にコンビニで買ったあたりめの小袋。一袋食べ終わっても物足りなくて、もう一袋買った。それでも止まらなくて、結局三袋食べた。低カロリーだから大丈夫という謎の安心感があった。

就寝前になって、胃が変に膨らんだ感じがした。重いとかじゃなくて、なんか圧迫されてる感じ。横になっても収まらない。翌朝も胃が重かった。あれ、食べすぎたのかな、でも量はそんなに多くなかったはずなのに、という違和感があった。

あたりめは胃の中で水分を吸って膨らむ

スルメを食べ過ぎると胃の中で水分を吸収して膨らみ胃もたれや吐き気など気持ち悪くなることがある。スルメの原料は食べ物の中でも消化に悪いとされているイカで胃腸が弱い人は胃酸の出過ぎで胃痛や腹痛を引き起こすことがある。

あの圧迫感の正体はこれだった。乾燥させたイカが胃の中の水分を吸って元の大きさに近づこうとする。口に入るときは小さくて軽いのに、胃の中で倍以上に膨らむ可能性がある。食べた感覚より実際の容量がずっと多い、という食べ物。見た目に騙される。

スルメを大量に食べると口の中の水分が奪われ口が渇いたり違和感を覚えることがある。これはスルメの乾燥度が高いために起こる現象。

噛んでいる間から口が渇く。それが信号だったのに、水を飲みながら食べ続けた。水を飲めば飲むほど胃の中のあたりめが膨らむ、という悪循環が起きていた。

食べすぎが続くと起きる4つのこと

塩分の過剰摂取により血圧が上がりやすくなり動脈硬化や心疾患のリスクが高まる可能性がある。あたりめに含まれるプリン体が尿酸値を上昇させ痛風の発症リスクを高めることがある。塩分やプリン体の摂りすぎは腎臓に負担をかけ腎機能の低下を引き起こす可能性がある。スルメの塩分が血圧を上昇させるため高血圧の人は控えめに摂取することが大切。

一晩の食べすぎで全部起きるわけじゃない。でも毎日続けると積み重なる。血圧、尿酸値、腎臓。どれも生活習慣病の文脈で出てくる話で、あたりめが原因だとは気づきにくい。ヘルシーなつもりで毎日食べていたものが、知らないうちに積み重なっていたというパターンが起きる。

体臭が変わるという話が意外と知られていない

スルメを食べ過ぎると体臭が気になることがある。イカに含まれるアミノ酸の一種であるトリメチルアミンオキシドが腸内細菌によってトリメチルアミンという物質に変換され、これが体臭の原因になる。生臭いような独特のにおいが汗や呼気として出ることがある。

魚介類の生臭さの正体がトリメチルアミン。これが体内で生成されて全身に回ると、汗や息から出てくる。あたりめを大量に食べた翌日、なんか体が魚くさい気がする、という感覚があった人は、これが原因の可能性がある。ネギの体臭の話と同じ構造で、消化の過程で生まれた物質が血液を通じて全身から出てくる。

歯の詰め物が取れるというリスクも

あたりめは比較的硬い食品であるため歯に詰め物をしていたり顎が弱い人によっては歯が欠けてしまうといったこともあるので注意が必要。

これ、実際に経験した人の話を何人かから聞いたことがある。固いあたりめを噛んでいたら詰め物が取れた、という話。食べながら口の中で異変を感じて歯科に駆け込む羽目になった、という体験談は笑えるようで笑えない。詰め物がある人は特に注意が必要で、噛む力の加減が難しい食べ物。

あたりめという名前は縁起担ぎで生まれた話

するめとあたりめ、同じ食べ物なのに名前が二つある理由が面白い。

するめの「する」が縁起悪くて言い換えた

するめのするは、ギャンブルですることを連想させる。するという動詞が財産を失う意味で使われていたため、縁起を重んじる場では避けられた。そこで生まれたのがあたりめ。するの反対がある、あたり、という発想で、あたりめという呼び方が広まった。

めでたい席や結納の場でするめが使われるのに、するという言葉は縁起が悪い。だから言い換えた。同じものに二つの名前がある背景に、日本語の縁起観が入っていた。この話、知っている人が意外と少ない。食べ物の名前の話から言語と文化の話になるパターン。

適量の話と食べすぎた後の対処

あたりめには塩分やプリン体コレステロールが多く含まれるため食べ過ぎると高血圧やむくみ痛風などのリスクが高まる。適度な摂取量としては1日あたり15gから30gほどを目安にするのが理想。塩分を控えめにしマヨネーズなど高カロリーな調味料をつけずにそのまま食べることであたりめのメリットをより活かすことができる。

15gから30g。コンビニの小袋が大体20g前後だから、1袋で上限の中間あたり。2袋で上限ギリギリ。3袋食べた深夜の自分、余裕でオーバーしていた。

食べすぎた後は、水分を多く摂ることが胃への負担を和らげる。塩分を多く摂ったからむくみが出やすいので、カリウムを含む食品を合わせて摂ると排出を助けられる。バナナ、アボカド、ほうれん草。翌日の食事でカバーできる。

この話が会話のタネになる場面

おつまみやおやつの話になったとき、あたりめは全員が知っている食材として登場しやすい。

胃の中で膨らむという話のインパクト

あたりめって胃の中で水分吸って膨らむから、食べた量より実際の体積がずっと多くなるらしいよ、という一言で反応が来る。あの圧迫感に心当たりがある人は、そういうことだったか、という顔になる。心当たりがない人は、え、そうなの、という反応になる。どちらでも話が続く。

するめとあたりめの名前の違いから縁起の話へ

するとあたりが反対の意味で、縁起を担いで言い換えたという話、知らなかった、という反応がほぼ確実に返ってくる。同じものを指す二つの名前の背景に日本語の縁起観がある、という話は食の話から文化の話になる展開で、雑談として一段深くなる。結納でするめが使われることを知っている人がいると、そこから和の文化の話にも広がる。

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この記事を書いた人

会話のタネ編集部
日常のちょっと話したい、でも何を話せばを解決するために生まれた編集チーム。
人間観察が好きで、感情をそのままぶつけるのではなく、エンタメとして包んで伝える時代のコミュニケーション雑談のコツや話題の見つけ方を研究しています。
読んだその日から使える軽やかな会話術をお届けします。

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