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毎朝ポットに足し続けていた麦茶、実は危なかったかもしれない

夏の習慣として、水出し麦茶のポットを冷蔵庫に常備していた。減ってきたら水を足して、パックも入れっぱなし。継ぎ足し継ぎ足しで、ずっと同じポットを使っていた。楽だし、手軽だし、何の疑問も持っていなかった。

でも調べてみたら、水出し麦茶は思っていたより日持ちしない飲み物だった。しかも継ぎ足しという行為が、衛生的に一番やってはいけないことだった。良かれと思って楽していた習慣が、菌を育てる温床になっていた可能性がある。

水出し麦茶は冷蔵庫でも2日から3日が限度

水出しで作った麦茶の保存期間は冷蔵庫で保管する場合でも一般的に2から3日が限度とされている。冷蔵庫に入れていても雑菌はゼロにはならないためできるだけ早く飲み切ることが推奨されている。常温保存の場合はわずか半日から1日以内に傷んでしまうことも多いので注意が必要。

2日から3日。夏に毎日大量に飲む家庭ならすぐ消費するけど、一人暮らしでちびちび飲んでいると、気づいたら期限を超えていることがある。冷蔵庫に入れているから安心、ではない。

麦茶は穀物である大麦が原料なので炭水化物が多く含まれている。これらは細菌のエサになりやすく雑菌が増えやすい環境になりがち。特に30度前後の温度帯では細菌が活発に繁殖しやすくなる。水出しで作る麦茶は手軽でおいしい反面日持ちしにくいのが特徴。冷蔵庫で保存していても安心して飲める目安は2日程度。

麦茶が傷みやすいのは大麦のでんぷんが菌の餌になるから。緑茶やウーロン茶より麦茶が早く傷むのはこの理由。穀物系のお茶という性質が、日持ちの短さを決めている。

意外にも水出しのほうが煮出しより少し長持ちする

ここが直感に反するところ。火を通した煮出しのほうが長持ちしそうなのに、実は逆のことがある。

煮出しした麦茶よりも水出し麦茶の方が比較的長持ちするとされている。その理由は家庭用の水道水に含まれるカルキ塩素成分が雑菌の繁殖を抑える効果を持っているから。ただしカルキの効果を過信せず作った当日または翌日中には飲み切ることが安心。

常温で冷ました煮出し麦茶は3日を越えたところから雑菌が増えはじめ水出し麦茶は4日を超えたところから雑菌が増えはじめた。

水道水のカルキが菌を抑える働きをする。煮出しは沸騰させることでカルキが飛んでしまうから、抗菌効果がなくなる。水出しはカルキがそのまま残っているから、その分だけ菌の繁殖を抑えられる。火を通したほうが安全という思い込みが、麦茶に関しては必ずしも当てはまらない。ただし、どちらにせよ2〜3日が目安なのは変わらない。

目次

赤ちゃんには水出しを飲ませないほうがいい理由

水出しが少し長持ちするとはいえ、注意点がある。

水道水で麦茶を作っても危険性はないが赤ちゃんに飲ませる際は水出しでなく煮出しでトリハロメタンを除去してから作った方が安全。トリハロメタンは大人であれば少々なら問題にならない有害物質だが赤ちゃんの未発達な内臓では少々でも大きな負担になってしまう可能性がある。

水道水に含まれるトリハロメタンという物質は、大人には影響がほぼないけど、赤ちゃんには負担になる可能性がある。煮出して沸騰させると、このトリハロメタンが揮発して除去される。だから赤ちゃん用の麦茶は煮出しが安全。大人とは逆の判断になる。家族構成によって最適な作り方が変わる、という話。

継ぎ足しと直飲みが一番危ない

日持ち以前に、作り方と飲み方で菌の増え方が全然変わる。

パックを入れっぱなしにしない

ティーバッグを入れる際はなるべく菌を入れない様清潔な手で行う。麦茶を日持ちさせるポイントは麦茶のパックを取り出すこと、必要な分だけコップに移して取り出すこと。

パックを入れっぱなしにすると、でんぷんが出続けて菌の餌が増える。規定の抽出時間が過ぎたら、パックを取り出す。これだけで日持ちが変わる。継ぎ足し継ぎ足しで使っていたあのポットは、パックも入れっぱなしだったから、菌にとって理想的な環境を作っていた。

麦茶を保存する際はプラスチック製よりもガラス製の容器がおすすめ。プラスチック製の容器は傷つきやすくカルキ汚れが入り込むと白い斑点のような汚れがこびりつく可能性がある。傷は菌の繁殖にもつながる。

容器も大事。プラスチックは傷がつきやすく、その傷に菌が入り込む。ガラス製のほうが衛生的に保ちやすい。長年使っているプラスチックポットは、目に見えない傷だらけになっている可能性がある。

腐った麦茶の見分け方

麦茶が腐ると匂い、見た目、味に変化が出る。酸っぱいにおい、ぬめり、白い浮遊物、表面の膜。どれかが出ていたら飲まない。水出し麦茶は無加熱で作るから、煮出しより菌のスタート地点が高い。見た目が普通でも、2〜3日を超えたら念のため捨てる。

この話が会話のタネになる理由

夏に水出し麦茶を作る家庭は本当に多い。手軽さゆえに、保存についてちゃんと考えている人が少ない。

水出しのほうが長持ちするという逆転が刺さる

火を通した煮出しのほうが日持ちしそうなのに、実は水出しのほうがカルキの抗菌効果で少し長持ちする、という話は意外性がある。え、逆じゃないの、という反応が来る。カルキが菌を抑えるという仕組みを説明すると、なるほど、となる。温泉の硫黄泉が頭皮にはいいのに髪には悪い話と同じで、常識と逆の事実は記憶に残りやすい。

継ぎ足しと直飲みのあるあるが行動を変える

パックを入れっぱなしで継ぎ足して使ってる、という人はかなり多い。それが菌を育てる行為だと知ると、次から作り方を変える人が出てくる。赤ちゃんには煮出しのほうがいい、という話も、子育て中の人には実用的な情報として刺さる。沸かしたお茶の話、スープやご飯の常温放置の話と並べると、家庭の食品管理の知識が一通り揃う。夏に話すと特にタイムリーで、その日から役立つ会話になる。

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この記事を書いた人

会話のタネ編集部
日常のちょっと話したい、でも何を話せばを解決するために生まれた編集チーム。
人間観察が好きで、感情をそのままぶつけるのではなく、エンタメとして包んで伝える時代のコミュニケーション雑談のコツや話題の見つけ方を研究しています。
読んだその日から使える軽やかな会話術をお届けします。

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