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突沸とは何か?味噌汁が突然爆発する現象の仕組みとやけどを防ぐ話

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電子レンジから取り出した瞬間、顔に飛んできた

朝の話。残った味噌汁を電子レンジで温めて、取り出して、スプーンを入れた瞬間に顔面に飛んできた。熱い。痛い。服も濡れた。レンジの中もびしょびしょ。朝から最悪な気分だった。

なんで突然爆発したのか、当時はまったくわからなかった。レンジが壊れたのかと思った。でもあれは突沸という現象で、電子レンジの問題でも味噌汁の問題でもなく、物理の問題だった。知っていたら防げた。知らなかったから顔に飛んできた。

突沸の仕組みを一言で言うと、沸騰のエネルギーが溜まりすぎた状態で一気に放出される

突沸とは液体が沸騰する温度を超えているにもかかわらず、泡立ちが起きず静かな状態が続き、振動や刺激が加わった瞬間に一気に沸騰して爆発する現象。味噌汁の場合、特に沈殿した味噌や具材が容器の底でフタのように溜まり、液体内部に熱がこもることで突沸が起きやすくなる。

普通に鍋で沸かすとき、液体はプクプクと泡を出しながら徐々に沸騰していく。あの泡が熱のガス抜き役をしている。ところが電子レンジの加熱は静止した状態で均一に熱が入るから、泡が出るきっかけがない。熱が内部に溜まり続けて、沸点を大きく超えた過熱状態になる。そこに少しでも刺激が加わると、溜まったエネルギーが一気に解放される。

電子レンジのように見えない状態で急速加熱される環境では、このリスクがさらに高まる。外から見えないから、どのくらい熱くなっているか判断できない。見た目が静かなままでも、中で爆発の準備が整っていることがある。

電子レンジ以外でも起きる、という話が怖い

突沸現象は電子レンジのみで起こる現象ではなく、お鍋で味噌汁の温めなおしをしたら急に蓋が吹き飛び、中の具と共に飛び散る事例もある。

鍋で蓋をしたまま再加熱するのも危ない。フタが飛ぶ。これを知らずにやっている人は多い。蓋をすると密閉度が上がって突沸が起きやすくなる。再加熱するときは蓋をずらしておくか、外すほうが安全。

なめこ入り味噌汁が一番危ないという話

味噌汁の中でも突沸が起きやすい種類がある。

とろみのある具材が熱の逃げ道をふさぐ

特にとろみのある味噌汁では熱伝導が不均一になりやすく、突沸現象を引き起こしやすい。なめこや豆乳、納豆、里芋が入った味噌汁は特に注意が必要。

なめこのぬめり、里芋のとろみ、豆乳の粘度。これらが液体の中で対流を妨げる。対流が起きないと熱が一箇所に溜まる。その部分が過熱状態になって、スプーンで触れた瞬間に爆発する。

インスタントコーヒーの粉を入れた瞬間に爆発した事例

過熱状態にある液体に何かしらのショック、振動やインスタントコーヒーの粉末や砂糖の投入などが加わると突然に沸騰が激しく起こる。

コーヒーを電子レンジで温めて、粉を入れた瞬間に爆発した事例が報告されている。粉の粒子が刺激になって一気に沸騰する。しずかに見えていたコーヒーが、砂糖を入れた瞬間に噴き出す。予測できないから怖い。

防ぐ方法は知っているかどうかだけの話

突沸を防ぐ方法は複雑じゃない。仕組みを知っていれば対策が自然に出てくる。

加熱前に一度混ぜる、短い時間で様子を見ながら加熱する

突沸は事前によくかき混ぜ、様子を見ながら短時間の加熱を繰り返すことで防げる。加熱しすぎた場合は1から2分間そのまま静置してから取り出す。

混ぜることで液体の中に対流が起きる。対流があると熱が均一に分散されて過熱状態になりにくい。加熱前に一度かき混ぜてから入れる、途中で一度止めて混ぜてから再加熱する。この二段階をやるだけでリスクが大幅に下がる。

容器の開口部が小さいと突沸の原因になる。広口で背の低い容器がおすすめ。スープや味噌汁をあたためるときはマグカップを使わないこと。

取り出した後、すぐ触らず1から2分待つ

電子レンジから取り出した直後が一番危ない。その時点で過熱状態が続いている可能性がある。取り出してすぐスプーンを入れるのではなく、1から2分置いてから扱う。あのスプーンを入れた瞬間に飛んできた朝の出来事、あの時1分待っていれば防げていたかもしれない。

突沸の話が会話で使いやすい理由

電子レンジを使っていない人はほぼいない。そして突沸を経験した人か、ヒヤリとした人は相当な数いる。

やったことある?という問いで体験談が出てくる

電子レンジで味噌汁が爆発したことある?という質問を投げると、ある、または似たような経験がある、という反応が多い。あの突然の爆発はインパクトが強いから記憶に残っている。体験談が出てきたら、あれ突沸っていう現象で仕組みがあるんだよ、という話に続けられる。

知識が行動を変える話として使いやすい

突沸の話は、聞いたその日から行動が変わる。次に電子レンジで味噌汁を温めるとき、混ぜてから入れる、途中で止めて混ぜる、取り出してから少し待つ、という行動が出てくる。知識が翌日の朝食に直結する話。こういう実用性のある雑学は記憶に残りやすくて、しかも教えてもらった人への感謝感情が生まれやすい。

なめこ入り味噌汁が一番危ないという話を加えると、前日のなめこ雑学と突沸の話がつながって、食の話が連鎖する展開になる。雑談が連鎖するとき、話している側も聞いている側も一番楽しい瞬間になる。

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この記事を書いた人

会話のタネ編集部
日常のちょっと話したい、でも何を話せばを解決するために生まれた編集チーム。
人間観察が好きで、感情をそのままぶつけるのではなく、エンタメとして包んで伝える時代のコミュニケーション雑談のコツや話題の見つけ方を研究しています。
読んだその日から使える軽やかな会話術をお届けします。

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