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よっちゃんいかのあたりを見分ける方法と、あたり付き駄菓子の懐かしい話

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駄菓子屋で一番興奮してたのがあたり付きだった

10円とか20円のお菓子を買うとき、あたりが出るかもしれないというだけで選ぶ基準が変わった。別においしいかどうかじゃない。あたりが出たらもう一本もらえる、それだけで価値があった。

よっちゃんいかのあたりも同じ理由で何度も買った。買うたびに袋を開ける前にじっくり観察して、あたりかどうかを見分けようとした。当時は根拠なく選んでいたけど、実は見分け方があるらしい、という話を大人になってから知った。

8個に1つはあたり、という高確率の設定

よっちゃんいかは8個に1つはあたりが入っている高当選率のくじ付き。あたりが出たらもう1袋もらえる。

8分の1、約12.5%。宝くじと比べたら天文学的に当たりやすい。ガチャガチャのレアと比べても当たりやすい。あの赤い小さな袋の中に、8個に1つはあたりが入っていた。子どもの頃に感じた興奮は、確率として正しかった。

よっちゃんいかのくじは、あたりならパッケージ内側に30円カットよっちゃんあたりの文字が書かれている。パッケージの表の黒く塗りつぶされている部分は、あたりが外側から見えないための工夫。

あの黒い部分、ずっと何なのか気になってた。あたりが透けて見えないように隠していただけだったのか。大人になって知ると、なるほどとなる。

切り口の長さと位置で見分けられるという話

開ける前にあたりかどうかを見分ける方法が存在している。

よっちゃんいかのあたりとはずれは、切り口の切れ込みの長さと位置に明らかな違いがある。あたりの切り口は赤いパッケージ部分に達するほど長く、位置がトの右側にある。はずれは切り口が短く、あたりより左側にある。

切り口の長さで見分ける。パッケージのどこまで切り込みが入っているかを確認する。これ、知っていた人がどのくらいいるんだろう。駄菓子屋で必死に選んでいた子どもたちの中に、すでにこれを知っていた子がいたとしたら、ちょっと悔しい。

賞味期限スタンプに注目する方法もある。9月を示す0と9がくっついていれば高確率という話がある。ただし、接触していても字が極端に荒くなっているものはダミーなので除外する必要がある。

賞味期限スタンプにまで法則があった。印字の特徴まで分析されていた、という事実がすごい。駄菓子のあたり判別に本気になった人が世の中にいた証拠。

あたり付き駄菓子が販売終了した理由が切ない

調べていたら、いつの間にかよっちゃんいかのあたり付きが販売終了していた、という情報が出てきた。

あたり付きは販売終了となっている。イカの不漁による価格高騰が理由だそうだ。

イカの不漁。気候変動や海水温の変化で日本近海のイカの漁獲量が減り続けている。スルメイカの漁獲量は2000年代初頭と比べて大幅に減った年が続いている。32円の駄菓子のあたりが消えた背景に、海の変化がある。スケールの大きい話が32円の袋に繋がっている。

よっちゃんいかはイカだけじゃなかったという話

ここも知らなかった人が多い。

よっちゃんいかの原材料はイカと魚肉シートを食べやすくカットし、三杯酢でさっぱり酢味に仕上げたもの。イカだけでなく魚肉のすり身も使われている。

魚肉シートが入っていた。あのちょっと柔らかい部分と硬い部分の違い、素材の違いだったのか。ずっとイカだと思って食べていたのに、半分は魚肉のすり身。この発見、食べながら話すとちょっとした驚きになる。

なぜよっちゃんというのかを調べてもはっきりしない

よっちゃんいかのよっちゃんが何なのか、調べてもはっきりした答えが出てこない。製造元のよっちゃん食品工業という会社名から来ているのは確かで、その会社名の由来が何なのかも明確な情報がない。謎のまま何十年も売れ続けている食品。この曖昧さも、話としての面白さになる。

駄菓子の話が大人の雑談で一番盛り上がる理由

子どもの頃の記憶というのは、何十年経っても出てくる。しかも食べ物の記憶は感覚として残っているから、話していると一気にあの頃に引き戻される。

よっちゃんいか派かうまい棒派かで世代と育ちが出る

駄菓子といえば何を思い出す?という問いは、その人のおやつの歴史を引き出す。よっちゃんいか派、うまい棒派、ソースせんべい派、当てもの派、いろいろある。都市部と地方で駄菓子屋の品揃えが違っていたり、学校帰りの寄り道ルートの話になったり、その記憶がそのまま子ども時代の話になる。

あたりが出たときの興奮、はずれが続いたときの悔しさ。感情の記憶だから、話しながら当時の気持ちが蘇る。こういう話題は言葉が自然と出てくる。うまく話そうとしなくていい。記憶が勝手にしゃべらせてくれる。

切り口でわかる話を出すとその場で試したくなる

よっちゃんいかのあたりが切り口の長さでわかる、という話をすると、実際に買って試したくなる反応になりやすい。その場でコンビニに走った、という話に発展することもある。知識が行動につながるとき、会話として一番強い瞬間になる。

あたり付きが販売終了した話を続けると、知らなかった、という反応と少しの寂しさが一緒に来る。32円の袋が消えた理由がイカの不漁で、その背景に海の変化があるという話まで行くと、子ども時代の懐かし話が意外な方向に広がった、という展開になる。雑談が深くなる瞬間がここにある。

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この記事を書いた人

会話のタネ編集部
日常のちょっと話したい、でも何を話せばを解決するために生まれた編集チーム。
人間観察が好きで、感情をそのままぶつけるのではなく、エンタメとして包んで伝える時代のコミュニケーション雑談のコツや話題の見つけ方を研究しています。
読んだその日から使える軽やかな会話術をお届けします。

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