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エビの尻尾に毒はある?ゴキブリと同じ成分という噂の真相と食卓で使える雑学

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エビフライの尻尾をパリッと食べたら、隣の人に引かれた話

居酒屋でエビフライを頼んで、当たり前のように尻尾まで食べた。すると隣に座っていた初対面の人に、え、尻尾食べるんですか?という顔をされた。あの微妙な空気、今でも思い出す(笑)。

食べていいのか悪いのか、体に毒なのか、ゴキブリと同じ成分という話は本当なのか。尻尾ひとつでここまで疑問が出てくる食べ物、なかなかない。しかも食べる派と食べない派がほぼ半々に分かれる。この割れ方が、会話のタネとして最高にちょうどいい。

毒は入っていない、農林水産省も否定している

エビの尻尾に毒があるという噂、ずっと根強く残っているけど、これは事実ではない。農林水産省によると、世界で確認されているエビの種類は3000種類以上あって、どれも毒があるという報告は上がっていない。

エビの尻尾に含まれる主な成分はキチン、カルシウム、アスタキサンチンの3つ。どれも毒どころか栄養素として認識されているもの。ではなぜ毒という噂が広まったのか。アスタキサンチンという聞き慣れない名前を誰かが毒の名前と勘違いした説が一番しっくりくる。名前が怪しすぎる(笑)。

ゴキブリと同じ成分という話は本当で、でも怖くない

これが食卓で一番インパクトのある話。エビの尻尾とゴキブリの羽は、どちらもキチン質が主成分で同じ。嘘じゃない。でもこの事実をどう受け取るかで、その人の反応が全然違う。

キチン質は甲殻類の殻に含まれる動物性食物繊維で、カニの甲羅にも含まれている。昆虫の外骨格にも含まれているから、ゴキブリの羽と成分が同じになる。同じ成分でできているからといって、同じものというわけじゃない。水素と酸素の組み合わせで水になるのと、同じ元素でも構成が違えば別物になるのと似た話。

とはいえ、食事中にゴキブリという単語が出てきた瞬間の場の空気がざわっとする感じ、それ自体が会話として機能する。

キチン質の話を知ると尻尾を食べたくなる

毒でもなく、ゴキブリでもないとわかったところで、実際に何が入っているのかをちゃんと見ると、むしろ食べる理由が出てくる。

悪玉コレステロールを吸着して外に出す食物繊維

キチン質は体内で消化されない食物繊維で、悪玉コレステロールや塩分を吸着して体の外に排出する働きがある。消化されないということは逆に言うと、胃腸の中を掃除しながら通過するイメージに近い。整腸作用があってコレステロールも下がる方向に働く。サプリメントにもなっているくらいで、わざわざ食べる意味がある成分。

ただし人間はキチンを分解する消化酵素を持っていないから、栄養を吸収するにはよく噛むことが前提になる。噛まずに飲み込むと歯茎や口内に刺さることがあって、食べて口を切ったという声もある。食べるなら細かく噛んでから。

化粧品にも使われるアスタキサンチンが入っている

エビを加熱したときに出るあの赤い色の正体がアスタキサンチン。カロテノイドの一種で、ビタミンEより強力な抗酸化力があるとされている成分。動脈硬化の予防、疲労回復、アンチエイジング、美肌効果と言われている。化粧品にも使われている。あの赤い尻尾を食べることで、少量だけどそういう成分が摂れる。

量が少ないから劇的な効果は期待できない、と管理栄養士は言う。でも食べるのが無駄ではないのも確か。もったいない精神で食べている人は、実は正しい選択をしていた。

尻尾の中に汚れた水が溜まっているという現実

食べたい派にとってちょっと複雑な話がある。エビの尻尾の内側には汚れた水が溜まりやすい。料理人が下処理するときに尻尾の先を斜めに切り落として、包丁の先で水分をしごき出すのはそのため。水分と一緒に汚れも出る。

市販の冷凍エビや加工品の場合、この下処理のレベルがまちまち。きちんとやってあればいい。やってなければ汚れごと食べることになる。高級な天ぷら屋でしっかり下処理された尻尾を食べるのと、安い冷凍食品の尻尾を食べるのは、食べ物として同じではない。そういう意味では、食べる派も状況を見て判断する必要がある。

食べる派と食べない派、ほぼ半々という事実

726人を対象にしたアンケートでは、エビフライの尻尾を食べる派と食べない派は、おおよそ半々に近い結果だった。これ、意外と多くの人が知らない。食べる人は少数派だと思っていたり、食べない人のほうが変だと思っていたり、どちらも自分が少数派だと思っていることがある。

食べる派の理由がバラバラで面白い

食べる理由を聞くと、カルシウムが摂れるから、カリカリした食感が好き、全部食べないともったいない、エビが好きだから全部食べたい、など理由がバラバラ。中には尻尾のほうが身より香ばしくて好き、という人もいる。食通は尻尾を食べて店の揚げの力量を測る、という話も出てくる。

食べない理由も、食感が苦手、口に刺さったことがあるトラウマ、なんか汚い気がする、など人それぞれ。この理由の多様さが、話題として豊かな話になる要因。

食べる食べないの話が、その場の関係性を一気に縮める

エビフライが出てくる場面で、あなたって尻尾食べる派?と一言投げるだけで、食べる食べないの話から、なんで食べるのか食べないのか、子どもの頃はどうだったか、という話に広がる。

ゴキブリと同じ成分という話を途中で入れると場がざわっとして、でも毒じゃないよという情報で落ち着く。驚きと安堵のセットが一度に来る。話のテンポとして使いやすい。初対面でも距離が縮まりやすい話題で、かつ全員がエビを食べたことがある前提で話せるから入り口が広い。

尻尾をパリッと食べた瞬間に引かれたあの夜から、むしろこの話を積極的に使うようになった。知ってる?エビの尻尾ってゴキブリと同じ成分らしいよ、から始めると、ほぼ確実に会話が動く。

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この記事を書いた人

会話のタネ編集部
日常のちょっと話したい、でも何を話せばを解決するために生まれた編集チーム。
人間観察が好きで、感情をそのままぶつけるのではなく、エンタメとして包んで伝える時代のコミュニケーション雑談のコツや話題の見つけ方を研究しています。
読んだその日から使える軽やかな会話術をお届けします。

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