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マックのピクルスの正体は何の野菜?

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あの緑色の薄い円盤、正体を知っている人のほうが少数派だった

マックのハンバーガーを開けたとき、ちょこんと乗ってる緑の薄いやつ。あれが何かを正確に答えられる人、実はそんなに多くない。周りに聞いてみると面白くて、ズッキーニ派、きゅうり派、なんか漬物っぽいやつ派に分かれる。なんか漬物っぽいやつ派が一番多いかもしれない(笑)。

正解はきゅうり。でもここで終わったらただの雑学で終わる。話が広がるのはここから先。

きゅうりだけど、スーパーで売ってるやつじゃない

マクドナルドの公式サイトに堂々と書いてある。主要原料はきゅうり、産地はインド・スリランカ・トルコ。最終加工国は日本、スリランカ、トルコ。これを初めて読んだとき、え、そんなに国またいでるの…ってちょっと呆然とした。

国産のきゅうりを使わない理由がある。日本のきゅうりは水分が多くてシャリシャリしてる。それがサラダにはいいんだけど、ピクルスに向いてない。漬けると水っぽくなって食感が死ぬ。外国産の太くて肉厚なきゅうりのほうが、漬けたあとにあの歯ごたえが出る。あのコリッとした感じ、あれは素材選びの結果。

以前は品種改良されたピクルス専用のきゅうりと記載されていたこともあったが、今はその表記がなくなっている。細かい経緯はわからない。でも外国産という点は変わっていない。

讃岐の食品会社が作っているという話

製造元として名前が上がるのが、香川県に本社を置く讃陽食品工業株式会社。日本マクドナルドにピクルスを納入しているとされる会社で、楽天市場にも出店している。そこで売っているディルピクルスが、マックのものに近い味だという声が多い。

讃岐といえばうどん、という話ばかりで、ピクルスの産地とは誰も思わない。このギャップ、会話のタネとして地味に使える。

ディルを知らないと半分しかわかっていない

きゅうりを酢に漬けただけであの味にはならない。決め手がある。ディルというハーブ。セリ科の植物で、葉も種も使えて、ヨーロッパでは魚料理やピクルスに昔から使われてきた。日本ではあまりなじみがないから、ディルと言っても?ってなる人が多い。

このディルがあるおかげで、ただの酢漬けよりも酸味が穏やかになる。子どもでも食べやすい、あのマイルドな酸っぱさはディルのせい。さらにマスタードシードと黒コショウも加わって、ほんのりした辛みとピリッとしたアクセントが出る。重なりあうことであの複雑な風味になる。

ディルピクルスとスイートピクルスの違いを知ると話が広がる

ピクルスと一口に言っても種類がある。マックのはディルピクルスというアメリカ式。これとは別にスイートピクルスという砂糖を使った甘い系がある。バーガーキングやサブウェイはスイートピクルスを使っているところが多い。食べ比べた人は、甘さと酸っぱさのバランスが全然違うと言う。

マックとバーガーキングのどちらが好きかという話になったとき、実はピクルスの違いが大きく影響してる、という切り口は意外と知られていない。好みの話をしているつもりが、食材の話になって、気づいたら深くなっていた、ということが起きやすい話題でもある。

ガーキンという名前を出すとさらに面白くなる

ハンバーガーのピクルスに使われるきゅうりはガーキンと呼ばれることもある。メキシコ原産の小ぶりなきゅうりで、ドイツ語できゅうりという意味。ガーキンという単語、知っている人がほぼいないから、会話の中で出すと確実にへえってなる。

成城石井で売っているピクルスガーキンスが、マックのピクルスに味が近いと言われている。家でハンバーガーを作るときにこれを使うと、なんかマックっぽくなる、という声もある。試したことがある人は一定数いて、その体験談が出てきた瞬間に会話は一気に盛り上がる。

ピクルスの話題がここまで会話を広げる理由

食べ物の話は強い。誰でも食べたことがあるから、共通の土台がある。マックに行ったことがない人はほとんどいないし、ハンバーガーを食べたことがない人もいない。つまりピクルスの話をしたとき、相手の頭に映像が浮かぶ。あの薄い緑のやつ、と一瞬でイメージできる。

映像が浮かんだ人は、自分の体験と照らし合わせ始める。そこから先は向こうが話してくれる。

ピクルス好き嫌い問題が最高の入り口になる

マックのピクルス、外して食べる人と全部食べる人に分かれる。しかも外す人の中にさらに分類がある。もったいないから別で食べる人、誰かにあげる人、静かにトレーの端に置いておく人(笑)。

ずっと前の話だけど、初めて会った人と昼ごはんを食べに行ったとき、相手がバーガーを開けた瞬間にするっとピクルスを取り出して、なんの声明もなく皿の外に置いた。それだけで、あ、この人はピクルス嫌い派なんだ、ということがわかって、なんで?って聞いたら酸っぱいのが苦手で、という話になって、そこから苦手な食べ物の話になって、気づいたら1時間くらい喋ってた。最初ちょっと緊張してたのに、ピクルス一枚がそれを全部なくした感じ。

嫌いという話題は、なぜか仲良くなるのが早い。好きな話をするより、嫌いな話をするほうが本音っぽく聞こえるからかもしれない。

無料で増量できるという事実を知っている人が少ない

マックでカウンター注文するとき、ピクルス多めでと頼むと無料で増量してもらえる。通常1枚の商品は2枚に、通常2枚のビッグマックは4枚になる。モバイルオーダーでは対応していないから、この裏技はカウンターでしか使えない。

これを知っている人が意外と少ない。知らなかった!という反応が返ってきたとき、ちょっと得した気分になる。相手も同じ気持ちになる。情報を渡して相手が喜んだ、という小さなやりとりが積み重なって、話しやすい雰囲気になっていく。

雑学を話すときに意識するたった一つのこと

雑学を知っても、話し方を間違えると説明になって終わる。説明は聞く人を受け身にする。知ってた?という一言を最初に置くだけで、相手に答える余地が生まれる。

知ってた?には答えやすい。知ってた、知らなかった、どちらでも会話になる。知ってたと言われたら、じゃあディルって知ってる?と続けられる。知らなかったと言われたら、そこから話せる。どちらに転んでも詰まらない。

へえで終わる雑学と話が広がる雑学の分岐点

聞いてへえ、それだけで終わる雑学がある。なぜかというと、相手が次に何を言えばいいかわからないから。情報が完結しすぎていると、相手の入る隙間がない。

マックのピクルス話は余白がある。きゅうりと知ったとき、じゃあなんでズッキーニに見えるの?とか、外国産を使う理由は?とか、続きが自然に出てくる。余白があるから相手が入ってこれる。ふわっと終わる雑学のほうが、話が続くよ。

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この記事を書いた人

会話のタネ編集部
日常のちょっと話したい、でも何を話せばを解決するために生まれた編集チーム。
人間観察が好きで、感情をそのままぶつけるのではなく、エンタメとして包んで伝える時代のコミュニケーション雑談のコツや話題の見つけ方を研究しています。
読んだその日から使える軽やかな会話術をお届けします。

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