MENU

ザクロの皮に毒がある?ペレチエリンという成分と正しい食べ方

目次

もらったザクロをそのままかぶりつこうとして止められた

近所の人が庭で採れたといって持ってきてくれたザクロ。見た目がリンゴに似ていたから、皮ごとかぶりつこうとした。そこで待って、と言われた。皮に毒があるから、と。

え、毒?赤くてかわいい見た目なのに?というのが最初の反応だった。調べてみると、本当に毒があって、しかもその毒が薬として使われてきた歴史まである。食べられる部分と食べてはいけない部分が明確に分かれている、けっこう個性的な果物だった。

皮に含まれるペレチエリンという毒の正体

ザクロの根皮や樹皮にはアルカロイドの一種ペレチエリンが含まれる。毒性の多くは根皮に含まれているが果皮にも毒性が含まれていて、誤って摂取した場合は下痢・吐き気・めまいといった中毒症状を引き起こしてしまう。

アルカロイドというのは植物が外敵から身を守るために作り出す成分の総称で、カフェインもモルヒネもアルカロイドの仲間。ペレチエリンはその中でも神経系への影響が強い成分で、大量摂取すると痙攣や麻痺が起きる可能性がある。

ザクロの果実の外側を覆う皮の部分には、ザクロ自身がその実を外的から守るために作り出したアルカロイドの一種である猛毒ペレチエリンが含まれている。

自分を守るために毒を作っている。植物が虫や動物に食べられないための防衛機構。人間には美しく見える外皮が、実は毒の鎧だった。こういう逆転が面白い。

どこが食べられてどこが食べられないのか

食べられるのは赤い粒の部分だけで、外側の果皮には毒成分が含まれていて吐き気やめまい、下痢などを起こすことがあるので食べないようにする。赤い粒の部分をかじるとプチプチとした食感と甘酸っぱい味わいが楽しめる。

品種によって硬い場合もあるが種ごと食べても問題はない。ただし根皮や果皮と同様、種衣を包む白い部分や薄皮も食べられないため食べ方には十分注意してほしい。

赤い粒と種はセーフ。皮と白いスポンジ状の内皮はアウト。切り開いたときの構造を知らないと、白い部分も一緒に口に入れてしまう可能性がある。初めて食べる人に渡すときは、この説明が必要になる。

毒が薬になった歴史、石榴皮という漢方の話

毒と薬は紙一重という話があるけど、ザクロの皮はまさにその典型。

腸の寄生虫を駆除する薬として使われてきた

ザクロの根皮・果皮を乾燥させたものが石榴根皮や石榴皮と呼ばれる漢方薬で、人間の腸に寄生する害虫を駆除する目的で古くから使われてきた。

虫下しとして使われていた。ペレチエリンの毒性が、腸内の寄生虫を殺すという方向に活用された。現代では安全な駆虫薬があるから使われなくなったけど、薬が手に入らなかった時代には重要な民間薬だった。毒を適量で薬にするという発想、古代の人が経験から見つけ出した知恵。

漢方名は石榴と書いてザクロと読む

ザクロの漢字が石榴、または柘榴。どちらも普通には読めない。石榴と書いてザクロと読む理由には諸説あって、中国語の発音が変化したという説、イラン語由来という説がある。正確な語源は曖昧なまま残っている。

原産地は中東から西アジアで、日本には平安時代頃に伝わったとされている。美しい実を観賞用として楽しみながら、皮は薬として使う。一本の木から複数の用途を得ていた、合理的な植物でもある。

赤い粒の部分の栄養が意外なほど豊富

食べられる部分が少ないくせに、その部分の栄養密度が高い。

アントシアニンとポリフェノールの話

ザクロの赤い果肉の色素成分はポリフェノールのアントシアニンで、様々な健康効果が各種メディアで取り上げられている成分。

ブルーベリーやぶどうのポリフェノールと同じアントシアニンが、あの赤い粒に詰まっている。抗酸化力が強くて、老化の原因となる活性酸素を中和する働きがある。目の疲労にも効くとされていて、眼精疲労を気にしている人には刺さる話。

ザクロジュースとしてスーパーやコンビニで売られているものは、果汁の部分を使っているから毒の心配はない。皮を使っていない果汁なら普通に飲んでいい。ザクロ酢も同様。

この話を会話で出すとどうなるか

ザクロを食べたことがある人は多くないけど、見たことがない人もほぼいない。あの独特な見た目は記憶に残る。知名度はあるのに、食べ方を知らない人が圧倒的に多い。

皮に毒があるという情報のインパクト

きれいな果物の皮に毒が含まれているという話は、聞いた瞬間に反応が来る。え、食べたら死ぬの?という質問になったとき、即死するような毒ではなく、吐き気や下痢が起きる程度で通常は大量に食べないから問題ないという補足を渡せる。怖さと安心のセット。

その毒が昔は薬として使われていた、という流れで話すと、毒と薬の紙一重の話になる。青酸カリの話でもヒ素の話でも、使い方次第で毒が薬になることは歴史上多い。ザクロはその身近な例として話せる。

ザクロを食べたことがあるかどうかで話が分かれる

ザクロを食べたことある?という問いで、ある人とない人に分かれる。ある人は食べ方の苦労の話が出てくる。あの赤い粒を取り出す作業、慣れないと汁が飛んで服が真っ赤になる。ない人は食べてみたい、どこで売ってる、という話になる。どちらの反応でも会話が続く。

漫画家の柴田亜美さんがテレビで、ザクロによる食中毒を経験したと話したエピソードが記録に残っている。具体的にどの部分を食べたかまではわからないけど、知らずに食べて体調を崩した実例として出てくる。有名人の名前が絡む話は会話のフックとして使いやすい。

毒のある果物の皮を薬にして、中の赤い粒を食べる。同じ一つの植物の中に毒と栄養が共存している。そういう矛盾を秘めたものが、話として記憶に残りやすい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

会話のタネ編集部
日常のちょっと話したい、でも何を話せばを解決するために生まれた編集チーム。
人間観察が好きで、感情をそのままぶつけるのではなく、エンタメとして包んで伝える時代のコミュニケーション雑談のコツや話題の見つけ方を研究しています。
読んだその日から使える軽やかな会話術をお届けします。

コメント

コメントする

目次