連絡を取りたくない人から、ギフトが届いた
関係を切りたい相手から、突然LINEギフトが届いた。金額は千円くらい。悪意はなさそうだけど、こちらとしては距離を置きたい。受け取ったら、また関係が続いてしまう気がする。
でも無視するのも気が引ける。しかも、受け取っていない状態が相手に見えるらしい。どうすればいいのか。放置すればいいのか。断るべきなのか。この、ただの千円が持つ重さ。物じゃなくて、関係の話になっている。
特定の人だけを拒否する設定は存在しない
LINEでは事前にギフトの受け取りを制限する設定が可能。この設定を行うことでそもそもギフトが送られてこないようにできる。ただしこの設定は全ての人からのギフトを一律で拒否するため特定の人からだけ受け取りたくない場合には適していない。
ここが一番の問題。仕組み上、全員拒否か、全員受け入れるかの二択しかない。あの人からだけ受け取らない、という設定はできない。友人や家族からのギフトも一緒にブロックされる。
つまり、特定の相手を拒否したい場合、設定では解決できない。個別に対応するしかない。
ブロックすればギフトも届かなくなる
根本的に関係を切りたい相手なら、ブロックが一番確実。ブロックすればトークが届かないから、ギフトも届かない。すでに届いてしまったギフトについては、放置すれば期限切れになる。
ただ、ブロックは相手に伝わる可能性がある。既読がつかない、返信が来ない、という状態から察する人もいる。関係を完全に断つ覚悟がある場合の選択肢。
放置した場合に何が起きるか
拒否の方法として、単純に放置する人が多い。でもそれには結果がある。
受け取っていない状態は相手に見える
LINEギフトを受け取らなかった場合、相手にはまだ受け取っていませんという状態が表示されることがある。特に配送ギフトでは住所未入力が分かるので相手は受け取っていないなと気づきやすい。
放置しても、無かったことにはならない。受け取っていない、という事実は相手に伝わる。ただし、理由まではわからない。
受け取らない理由まで詳細に相手に伝わるわけではない。相手には結果として受け取られなかったことは分かるがその理由が意図的な拒否なのか単純に気づかなかったのかは判断が難しい場合が多い。
拒否なのか、忘れているのか、相手には区別がつかない。だから、気づかなかった、という体裁で放置することは可能。ただし、察しのいい相手なら、拒否だと理解する。
相手のお金が消える場合がある
拒否の手段として放置を選ぶとき、知っておくべきことがある。
コンビニで使うeギフトは有効期限を過ぎるとギフトは失効し利用できない。返金されるかどうかは商品や状況による。取引完了後は返金されないケースが多い。
配送ギフトなら住所未入力で自動キャンセルされて返金される可能性が高い。でもコンビニのバーコード型eギフトは、期限切れで失効して返金されないことが多い。
つまり、拒否のつもりで放置すると、相手のお金が完全に消える。関係を切りたいだけなのに、相手に金銭的な損失を与えることになる。これが気になるなら、放置以外の方法を選ぶ必要がある。
角を立てずに断る言い方
関係を完全に切りたいわけではないけど、このギフトは受け取れない。そういう場合。
使えない事情を伝えるのが一番きれい
キャンセルができない商品も多いため送った本人に事情を伝えて相談するのが基本。
ありがとう、でも近くに使えるお店がなくて、と伝える。これが一番角が立たない。嘘をつくのではなく、実際に使いにくい事情があるならそれを言う。相手も納得しやすい。
気持ちだけ受け取っておくね、という言い方もある。相手の善意は否定せず、物としては受け取らない。この形なら、相手のプライドも傷つかない。
今後は送らないでほしい、と伝える難しさ
一番言いにくいのがこれ。今後ギフトを送らないでほしい、と伝えること。相手の好意を拒否することになるから、どう言っても角が立つ。
気を使わせたくないから、という言い方が使いやすい。お返しを考えるのが負担で、という理由なら、相手も引き下がりやすい。相手を否定するのではなく、自分の事情として伝える。
それでも送ってくる相手なら、距離を取るしかない。好意の押し付けは、断っても止まらないことがある。その場合はブロックという選択肢が現実的になる。
拒否したい気持ちは正当だという話
ここが大事なところ。贈り物を受け取りたくない、という気持ちは、わがままではない。
贈り物には負債が生まれる。何かをもらったら、何かを返さなければ、という感覚。これが働くから、気軽に受け取れない。相手が軽い気持ちで送っていても、受け取る側は重く感じる。
距離を置きたい相手からのギフトは、その負債を通じて関係を継続させる装置になる。断ることは、関係の主導権を自分に取り戻す行為でもある。
友人には無視された?と誤解され気まずさが残ることも。
誤解されることを恐れて受け取り続けると、望まない関係が続く。誤解を受け入れてでも断る、という選択もある。すべての関係を維持する必要はない。
この話が会話のタネになる理由
LINEギフトが普及して、こういう悩みも増えている。でも誰も答えを持っていない。
特定の人だけ拒否できないという仕組みの問題
LINEギフトって特定の人だけブロックできないんだよ、という話をすると、え、そうなんだ、という反応になる。全員拒否か全員受け入れるかの二択。この設計の粗さが、ユーザーを困らせている。技術の便利さが、人間関係の細かいニュアンスを扱いきれていない。
贈り物を断ることの難しさは普遍的なテーマ
拒否したい相手からの好意をどう扱うか、という問題は、LINEギフトに限らない。お土産、おすそ分け、飲み会の誘い。断りにくい好意は日常にあふれている。コインランドリーの洗濯物やレジの通し忘れの記事と同じで、正解のないグレーな場面。
断ることは悪いことなのか、という問いは、それぞれの価値観を引き出す。断れない人と、断れる人。その違いがそのまま人生観の話になる。デジタルの話から始まって、人との距離の取り方の話に深まっていく。

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