右足首につけていたら、恋人募集中だと思われていた
中学のとき、部活の勝負運を上げたくて右足首にミサンガをつけていた。赤と黒の派手なやつ。完全にスポーツ目的だった。
でもある日、女子から、彼氏いないんだ、と言われた。え、なんで?と聞いたら、右足首のミサンガ、そういう意味でしょ、と。知らなかった。勝負運のつもりが、恋人募集中というメッセージを発信していた。しかも本人だけが気づいていない。恥ずかしい。
足首のミサンガ、左右で意味が正反対になる。これを知らずにつけている人、けっこういる。
左足首と右足首で正反対の意味になる
足首にミサンガをつける場合の意味は、左足首は恋人がいるまたは結婚していることを示し、右足首は恋人を探している状態を示す。
左は恋人あり、右は恋人募集中。これがベースの意味。左足は心に近いことから感情や愛情を深める効果があるとされている。現在の関係をより深めたいときや恋人との絆を強化したいときにおすすめ。
右足首にミサンガをつけると恋人募集中の人には新しい出会いや恋愛運アップの意味がある。
つまり、恋人がいるのに右足首につけていたら、募集中というメッセージになる。逆に、フリーなのに左足首につけていたら、恋人がいると思われる可能性がある。間違った場所につけてしまうと意図しないメッセージを発信してしまう可能性もある。
利き足につけると勝負運が上がる
恋愛の話とは別に、スポーツ目的の解釈もある。
ミサンガを利き足の足首につけることには勝負運を高める効果があるとされている。
利き足が右なら右足首。左なら左足首。恋愛の意味とはまた別の軸。部活や試合のためにつけている人は、この解釈で使っている。ただ、周りは恋愛の意味で見ているかもしれない。同じミサンガが、見る人によって違うメッセージになる。この二重性が、ちょっとややこしい。
勝負運をアップさせたい場合は赤色とオレンジ色のミサンガの組み合わせが効果的。赤色は情熱やエネルギーを象徴しオレンジ色は活力と成功を意味する。この2つの色を組み合わせることで競争や試合などでのパフォーマンスを高める助けになる。
足首につける理由に、魔除けの歴史がある
なぜ手首じゃなくて足首なのか。ここに面白い話がある。
アンクレットが広がった背景には魔除けの意味もある。昔は悪いものが地を這うように地面から来ると信じられていた。そのため足首にアンクレットをつけることにより身を守ることができると考えられており魔除けやお守りとして重宝されていた。
悪いものは地面を這ってくる。だから足首で食い止める。この発想が足首の装飾品の起源にある。足元は、外から来る悪いものが最初に触れる場所。そこに守りを置く。ケシの実やザクロの皮の記事と同じで、昔の人の世界観が今の習慣に残っている。
ミサンガの起源はポルトガルの教会
ミサンガの発祥は諸説あるが17世紀にポルトガルの教会で願いを込めて編まれた紐フィタを教会の関係者や住人が手首や足首に結んでいたことがミサンガの始まりではないかといわれている。
17世紀のポルトガル。天ぷらもポルトガルから来た、という話を前に書いたけど、ミサンガもポルトガル由来。日本の文化に溶け込んでいるものに、意外とポルトガルの影がある。
そんなミサンガが日本で広まりだしたのはJリーグが開幕した1993年。チームの勝利を願ってミサンガをつけていたラモス瑠偉選手など一部のサッカー選手がきっかけとなりスポーツ選手やサポーターの間でミサンガが流行し日本中に広まっていった。
日本での火付け役はJリーグ。ラモス瑠偉。1993年。この頃に一気に広まった。だから今も、ミサンガといえばサッカー部、というイメージがある。
切れるまで外さない、というルール
願い事を込めてつけるミサンガは糸が切れるまでつけていると願いが叶うとされている。
一度つけたら外さない。切れたときに願いが叶う。これが基本ルール。自分で外したり、途中で切ったりすると効果がなくなると言われている。だからお風呂も睡眠も、つけたまま。
特に願いを込めたミサンガの場合、外してしまうとその願いが叶わなくなる恐れがあると言われる。
この、切れるまで待つ、という時間の設計が面白い。すぐに結果が出ない。何ヶ月もつけて、ボロボロになって、ある日ふと切れる。その瞬間に願いが叶うとされる。時間をかけることそのものが、願いを強くする。梅酒の熟成や、折れた紙を重しで直す話と同じで、待つことに意味がある。
色の意味を知っておくとさらに使える
赤色のミサンガには情熱、勝負、勇気の意味がある。青色のミサンガには仕事、勉強の意味がある。黄色のミサンガには金運、向上、平和の意味がある。緑色のミサンガは癒し、和み、優しさの意味がある。白色のミサンガには健康、落ち着きの意味がある。ピンク色のミサンガには恋愛、結婚の意味がある。
色と場所の組み合わせで、願いが決まる。勝負なら赤で利き足首。恋愛なら左足首でピンク。勉強なら青で手首。組み合わせを間違えると、意図しない願いになる。
この話が会話のタネになる理由
ミサンガをつけたことがある人は多い。特に部活をやっていた人は経験がある。
左右で意味が正反対という驚き
足首のミサンガ、左右で意味が逆になるって知ってた?という問いを投げると、知らなかった、という反応がほぼ確実に返ってくる。右は恋人募集中、左は恋人あり。何も考えずにつけていた人は、あれ、自分どっちだっけ、と焦る。無自覚にメッセージを発信していた、という気まずさが笑いになる。
試合に勝つおまじないの話とつながる
おまじないやゲン担ぎの話と直結する。ミサンガ自体に力があるわけじゃない。でも、つけていることで気持ちが引き締まる。イチローのカレーやルーティンの話と同じで、信じることに効果がある。足元を見るたびに願いを思い出す。その繰り返しが、行動を変える。ミサンガの色や場所の話から、人が何かを信じることの意味の話に広がっていく。部活の思い出話としても、心理の話としても盛り上がる話題になる。

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