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迎え舌をする人の心理とは?育ちが悪いと決めつける前に知るべき本当の原因

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一緒に食事した人の迎え舌が、どうしても気になってしまった

食事に行った相手が、食べ物を口に運ぶたびに舌をペロッと出して迎えていた。気になる。料理の味が頭に入ってこないくらい気になった。でも本人はまったく気づいていない様子で、楽しそうに話している。指摘できるわけもなく、その日はずっとモヤモヤしていた。

迎え舌って、なんで気になるんだろう。そして、なんでやってしまうんだろう。育ちが悪いから、で片付ける人もいるけど、調べると原因はそこまで単純じゃなかった。

そもそも迎え舌とは舌で食べ物を受け止める食べ方

迎え舌とは食事の際に舌をペロッと出して食べ物を受けること。食べ方のマナーに関するタブーの1つ。

箸やスプーンで運んできた食べ物を、口の手前で舌を出して迎えにいく。本人は無意識にやっていることがほとんどで、自分が迎え舌をしていると気づいていない人が多い。だから指摘されるまで直すきっかけがない。爪を噛む癖や貧乏ゆすりと同じ構造で、無意識だから本人に自覚がない。

原因は育ちではなく、顎の筋力不足のことが多い

顎の筋力が不足しており口をきちんと閉じられないという場合も迎え舌をしてしまうことがある。口をポカンと開けるクセがあったり口呼吸をすることが多かったりする人も食事の際に無意識に舌が前に出ることがある。

育ちが悪いという話ではなく、顎の力が弱いという身体的な理由が大きい。口を閉じる筋肉が弱いと、口元が緩んで舌が出やすくなる。口呼吸の習慣がある人も舌が前に出やすい。これは性格やしつけの問題ではなく、体の構造と習慣の問題。育ちで片付けるのは的外れな場合が多い。

迎え舌になる原因のひとつには親にしつけられなかったということがある。小さい頃は無意識で舌が口から出やすく舌癖を持っている子もいる。癖を直すには食事中に親がしつけることが大事だがしつけられていない人は大人になっても癖が抜けないままになってしまう。

子どもの頃の癖が残っているケースもあるけど、これも本人の責任というより、直すタイミングがなかっただけ。子どもは元々舌が出やすくて、それを大人が直してあげないと癖として定着する。直されなかった人を責めるのは少し酷な気がする。

きれいに食べたい気持ちが逆効果になる皮肉

迎え舌の原因の中で一番皮肉なのがこれ。

こぼしたくないという気持ちが迎え舌を生む

食事のときにこぼしてはいけないと思うことで迎え舌になることもある。こぼさないようにというマナーを守ろうとして迎え舌というマナー違反を犯してしまうというわけだ。

こぼさないように、という丁寧な気持ちが、舌を前に出させている。きれいに食べようとした結果、別のマナー違反をしている。汁気の多いものや、こぼれやすいものを食べるときに咄嗟に出てしまう。普段は気をつけている人でも、油断した瞬間に出る。きれいに食べたいという気持ちが、かえって汚く見えてしまう逆転が起きている。

ひと口の量が多い、多いから口を大きく開ける、大きく開けるから舌が出るというマナー違反の悪循環が起きてしまっている可能性もある。

一口が大きいことも原因になる。たくさん口に入れようとして大きく開けると、舌が出やすくなる。一口を小さくするだけで、口を大きく開ける必要がなくなって、舌が出る理由がひとつ消える。

直す方法はゆっくり食べてよく噛むこと

原因がわかれば対処もシンプル。

顎を鍛えると迎え舌が減る

迎え舌を治すには焦らずに食事をしてよく咀嚼するようにする。舌や口周り、あごの筋肉を鍛えることにつながるが、ゆっくり食べると意識的に自分の食べ方をコントロールできる。食べ物を口に入れるときは舌を出さないように注意して舌の動きを意識しながら食べてみる。一口の量を少なくする。

よく噛む習慣が顎の筋肉を鍛える。ゆっくり食べると自分の食べ方を意識できる。一口を小さくする。この三つで迎え舌はかなり改善する。

顎の力を鍛えることで迎え舌を改善するだけでなく表情や口元の魅力もアップする。

顎を鍛えると口元の印象まで変わる。マナーの改善が見た目の魅力につながる、というおまけがある。直すモチベーションになる話。

誰かの迎え舌が気になったときの話

自分じゃなくて、相手の迎え舌が気になる場合の対処も難しい。

指摘するのが極めて難しいマナーのひとつ

迎え舌は指摘しにくい。本人に自覚がないことが多く、しかも食べ方を否定されるのは人格を否定されるように感じやすい。育ちが悪いという角度で言うと、確実に関係が壊れる。

よほど親しい間柄でなければ、指摘しないのが無難。どうしても伝える必要がある場合も、顎の筋肉や食べ方の癖という身体的な話として伝えるほうが、相手の傷つき方が小さい。育ちの問題として扱わない、というのが大事。

この話が会話のタネになる理由

食事のマナーの話は誰でも一家言ある。しかも迎え舌という言葉を知らない人が意外と多い。

迎え舌という言葉を知ってるかで反応が分かれる

迎え舌って知ってる?という問いを投げると、知らない、という人が多い。クチャクチャ食べる、犬食い、肘をつくといったマナー違反は有名だけど、迎え舌は名前を知られていない。どういう食べ方かを説明すると、ああ、あれか、見たことある、という反応になる。名前は知らないけど現象は知っている、というパターン。

育ちの問題じゃないという話が場を変える

迎え舌を育ちが悪いと思っていた人に、実は顎の筋力不足が原因のことが多い、こぼさないようにする丁寧な気持ちが逆効果になっている場合もある、という話をすると、見方が変わる。気になる行動を育ちで片付けるのは雑だ、という気づきが生まれる。声が大きい人や貧乏ゆすりの話と同じで、外から見て判断していた行動に、本人にも制御しきれない理由があった、という構造が共通している。人間観察の話として深くなる展開になる。

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この記事を書いた人

会話のタネ編集部
日常のちょっと話したい、でも何を話せばを解決するために生まれた編集チーム。
人間観察が好きで、感情をそのままぶつけるのではなく、エンタメとして包んで伝える時代のコミュニケーション雑談のコツや話題の見つけ方を研究しています。
読んだその日から使える軽やかな会話術をお届けします。

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